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◆高齢者とED(インポテンツ、インポ、勃起障害)
健康な高齢者
潜在的なインポテンツ、インポとしては、高齢化社会との関係が無視できません。従来は、高齢者の性生活は論じる事が避けられてきました。
心身が健康な高齢者増えている現在、この問題に直面している中高年の潜在的な存在は、そうとうな数に及ぶでしょう。
現役期間の長期化
性生活には個人差があるとはいえ、いわゆる「性の現役期間」は、当然、長期化しているはずです。
その意味で、潜在的にこの問題で悩む男性の数は、今後も増えてくるかもしれません。
60歳以上の年代でも、性交に対する願望は当たり前に保持いるという事です高齢社会におけるシルバーライフを豊にするために、性生活は、今後ますます大きな意味を持ってくると考えられ、その意味で潜在的に、ED(インポテンツ、インポ、勃起障害)の悩みを抱える人は増えて行くはずです。
スキンシップ
高齢者の性的な交流は、必ずしも具体的な性交に至らなくても、性的なスキンシップなどで十分な充実感を得る方法もあります。
その意味では、ED(インポテンス、インポ、勃起不全)が、そのままパートナーとの性的交流の障害を意味するとは言えないケースもある。
加齢によって、勃起能力が衰えてくるのは確かですが、高齢化社会においては、ED(インポテンツ、インポ、勃起障害)イコール性生活の障害というわけではない。
性の悩みは、かつては表立って話題になる事はありませんでしたが、最近ではかなり前向きに語られるようになってきました。その一つが「セックスレス」です。
特別な事情がないと思われるのに、カップルの間で性交やセクシャル・コンタクトが一ヶ月以上なく、その後も長期的にセックスがないであろうと予想される場合をセックスレスの状態といいます。
一見、特別の事情がないと思われるセックスレスのカップルですが、もちろん「結果には必ず原因がある」の例えのとおり、調査をしてみれば大部分のカップルに思い当たる原因があります。
ある病院の調査によれば、
セックスレスの原因は?
上位五項目は次のような順序になっています。
①ED(勃起障害、インポテンツ、インポ)・・27.3%、②性嫌悪症・・15.9%、③性欲障害・・15.7%、④性交疼痛症・・12.7%、⑤性的回避・・12.4%・・・の順位で、トップは男性のED(勃起障害、インポテンツ、インポ)、②~④は主に女性の側の原因であると思われます。
同じく、同病院による調査で、
ED(勃起障害、インポ、インポテンツ)の病因は?
心因性・・82%、外因性・・13%、器質性・・5%・・・の順位になっています。
心因性の中で最も多いのが、すでに性反応の三相分類のところで紹介した予期不安で、以下に不安発作、軽うつ状態、ターンオフ・メカニズムと続きます。
外因性は向精神薬やタバコ、降圧剤、抗潰瘍剤などです。
器質性では最多病因が腰椎ヘルニアで、以下に糖尿病などが続きます。
このように見てくると、セックスレスというカップル間の不思議なライフスタイルの背後には、意外とED(勃起障害)という症状が見え隠れしているのかも知れません。
ED(インポテンツ、インポ)という病気の原因の大部分が心因性のもので、実際の医療現場でもそのようなデータが出始めています。
現段階では、いわゆるセックスレスの主要な直接的原因がED(インポ、インポテンツ、勃起障害)であるとする断定は避けられているようです・・。
◆機能性勃起障害
1、心因性勃起障害
男性の性機能は非常にデリケートなので、その時々の心理状態を敏感に反映します。
そのため、セックスに対する不安や以前失敗した記憶、あるいは日常のストレスがあると、正常な勃起を妨げることがあります。
特に、セックスに不慣れや緊張などが原因となって、新婚の男性がインポテンツ、インポに悩むケースは多く、ED(勃起障害、インポテンス、インポ)の原因全体の20~30%を占めるといわれています。
2、精神病性勃起障害
「精神分裂病」や「うつ病」などに起因するED(勃起障害、インポテンツ、インポ)の事。
◆器質性勃起障害
1、陰茎性勃起障害
事故や手術によって、物質的に陰茎が障害されることで起きます。
2、神経性勃起障害
脳からの性的刺激を伝達する神経が障害される事で起きる。
・中枢神経の障害・・「脳血管障害」「パーキンソン病」などが原因。
・脊髄神経の障害・・「脊髄損傷」などによって起こる。
・末梢神経の障害・・骨盤内臓器手術、
例えば「膀胱がん全摘手術」
「前立腺がん全摘手術」「直腸がん手術」など
「糖尿病性末梢神経障害」等も原因になる
3、血管性勃起障害
「動脈性」と「静脈性」の2つがあります。
動脈性は、海綿体内にある血管の動脈硬化等による「動脈閉塞性疾患」、あるいは「骨盤内臓器手術」等が原因となって起こります。
静脈性の原因は、勃起時の静脈閉塞機構の機能障害によることが多いと言われています。
4、内分泌性勃起障害
睾丸から分泌されるテストステロンという男性ホルモンの分泌が阻害されることによって起きます。
男性ホルモンの量が低下すると、勃起や射精などの性行動を促進させると考えられているドーパミンが増えず、そのためにインポ(インポテンツ)が起きるというデータがあります。
また男性ホルモンが不足すると、陰茎海綿体にある平滑筋が十分に緩まないために、海綿体に流入する血液の量が制限され、勃起を不十分にしている可能性が指摘されています。
もう一つ、プロラクチン(下垂体から分泌されるホルモンで、乳汁分泌ホルモンとも呼ばれている。男性では性機能に影響を与える)の値が異常に高いと、勃起障害の症状が現れます。
この場合、CTやMRIで、下垂体腫瘍の有無を検査すると、腫瘍が見つかるケースが多いのです。
※器質性勃起障害の原因要素
慢性疾患
1、全身性疾患・・・高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、心血管障害、腎不全、肝機能不全
2、神経性疾患・・・脳血管障害、アルツハイマー病、多発性硬化症
3、陰茎異常・・・ペロニー病
4、精神障害・・・うつ病
5、内分泌障害・・・甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、性腺機能低下症、高プロラクチン血症
外傷および手術
1、外傷・・・脊髄損傷、骨盤部の外傷
2、手術・・・大腸がん、膀胱ガン、前立腺がん、前立腺肥大症、骨盤部放射線照射
薬剤およびその他の可変因子
1、過量なアルコール乱用
2、喫煙
3、薬物の乱用
4、以下の分類の一部処方薬・・・降圧剤、抗うつ剤、ホルモン薬、トランキライザー、H2拮抗薬
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◆混合性勃起障害
「機能性勃起障害」と「器質性勃起障害」の2つが混合するものを指します。次にあげるような問題を気に病み、心理的な悪循環に陥るのが特徴です。
1、糖尿病
糖尿病の症状が進んで、末梢神経が障害されると、勃起に必要なNO(一酸化窒素)が神経から出なくなります。
ただ、これは糖尿病の患者さん全員に起きるわけではありません。
重症度によってかなり違ってきます。
にもかかわらず、「糖尿病になるとED(勃起障害、インポテンス、インポ)になる」という、間違った認識が今だに強く、こうした「思い込み」によって勃起障害になる患者さんが意外に多いのです。
2、腎不全
血液透析に伴う精神的ストレス、そして腎不全の影響を受けてテストステロンが低くなる事も原因の1つと考えられています。
3、泌尿器科的疾患
「慢性前立腺炎」になるとED(インポ、勃起障害、インポテンツ)を合併する事があります
4、外傷、手術
事故などによる「頭部外傷」、「脊髄損傷」、「骨盤骨折」、あるいは「骨盤内臓器手術」などに伴うED(勃起障害)です。
5、加齢
札幌医科大学泌尿器科が、勃起の頻度や陰茎の硬さ、勃起持続時間を年齢別に調べたところ、60歳代前半から、加齢に伴う機能低下が見られることがわかりました。
また、別の調査では、夜間に勃起した時の陰茎の太さは20歳代の若者が最大で、50歳代後半からは減少傾向が強まることがわかっています。
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◆その他のED(勃起障害、インポテンツ、インポ)
降圧薬や向精神薬、胃潰瘍の治療薬などの一部には、インポテンツ(インポ)の副作用をもたらすものがあります。
これは「薬剤性勃起障害」に分類されますが、日本ではED(勃起障害、インポテンツ)全体の約6%(アメリカでは約25%)を占めると言われています。
◆インポ(インポテンツ、ED、勃起障害)の定義
インポ(勃起障害、インポテンツ、ED)は、日本性機能学会の定義では「性交の機会の75%以上で勃起が不十分なために挿入が不可能なもの」とされています。
つまり、挿入の機会の4回に3回の頻度で勃起が出来なければインポ(勃起障害、インポテンツ)とされているわけです。
言い換えれば、たとえば2回に1回の頻度でインポ(ED、勃起障害、インポテンツ)を繰り返す場合は、インポ(インポテンツ)であるとは見なされないわけで、このことは、パートナーとの心の交流が大きな要素を占める性交という営みが、きわめて心因的な要素に支配されていることを示しています。
さらに具体的にわかりやすく言えば、ED(インポ、勃起障害、インポテンツ)とは「勃起がまったく起こらない状態」や「完全に勃起していない状態」「勃起してもそれを持続させることができない状態」などの「症状」を言います。
ED(インポ、勃起障害、インポテンツ)は、意外とスムースに治療できる病気です。
必要以上の恥じらいや偏見を持たずに、専門医の治療を受けることも必要です。
◆インポ(インポテンツ、ED、勃起障害)とは
セックスの時に、ペニス(陰茎)が、勃起した状態を射精の瞬間まで維持できず、むなしい気分を味わったことはないでしょうか。
また性的な刺激を受けても、陰茎が十分な硬さや大きさにならないといった経験はないでしょうか。
こうした症状を「勃起障害」といいます。
「インポテンツ、インポテンス、インポ」と言われていましたが、一般的には差別的なニュアンスがあるためか、最近では、ED(Erectile Dysfunction)という呼び方の方が一般的になってきています。
◆インポテンツ(インポ)は性機能障害の中の一つ
性機能障害という場合は、具体的に「性欲、勃起、性交、射精、極到感のいずれか1つ、またはそれ以上が欠如するか不十分なもの」と定義されています。
従って、性機能障害と言う場合は性的な欲望の欠如や、性交による絶頂感(オーガズム)の欠如なども、その中に含む事になります。
インポテンツは、こうした性機能障害の中の1つであるということもできます。
◆インポ(インポテンツ、ED、勃起障害)に悩む人
インポ(インポテンツ、ED、勃起障害)というのは、男からすれば実に寂しいものです。悩んでる人からすれば、自分だけがこうした症状にさいなまれていいるのだと思いがちですが、インポは決して珍しい病気ではありません。
現在アメリカには、約3,000万人、日本にも900~1,000万人ぐらいのインポテンツ患者さんいると推計されています。
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